◆ブログ 仙台の行政書士小野寺智 の独り言 行政書士小野寺智 |
連載記事(相続/遺言)・メディア |
■タウン誌『仙台っこR6年12,R7年1月号』 Q.9人兄弟の末っ子として生まれ、兄弟達は既に皆亡く なり、夫と独身だった一人息子も病気で亡くなり、ずっと独 りで暮らしてきました。元々兄弟達との関わりも殆どなく、 ほとんどの甥姪の事もよく分かっていません。私も90歳近 い年齢になってきましたので、そろそろ自分亡き後の財産に ついてどうするか考えようと思います。基本的には、色々と 面倒を見てもらっている甥夫婦に財産関係は渡したいと思 いますが、私の場合、相続人は誰になり、どのような準備 をするのが良いのでしょうか。。 A.今回の場合、相続人は自分の兄弟になりますが、既に亡く なっている為、甥姪が代襲して相続人となります。9人兄弟とも なると、甥姪の人数も1人2人ではないかもしれません。遺言書 を準備しておく事で、今回考えている甥夫婦にだけ財産を渡す 事が可能になりますが、遺言書がない場合は、甥姪全員で遺 産分割協議となりますから、その方々が存命か否か、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこ H22年6,7月号』 Q.子供がいない夫婦です。夫が最近亡くなりました。この場合、残された財産は全て相続できますよね。 A.いえ、せっかく築きあげたお二人の財産が別の親族に相続される場合があります。例えば、子供がいないご夫婦が家を建てた後、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこ H22年8,9月号』 Q.余命少ない闘病中の60代男性です。自分が死んだ時に、今まで自分の面倒を親身になって見てくれた息子の嫁にも、少しばかりの財産を渡したいのですが、どうすればよいですか。 A.遺言書を残すことで、息子さんのお嫁さんに財産を相続させることが出来るのはご存じだと思いますが、その時に注意しなければならない点があります。・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこ H22年10,11月号』 Q.闘病中の夫が亡くなり、受取人が妻である私名義の生命保険金を受け取ることになりました。他に相続人として子どもたち2人がいます。この場合、この生命保険金も相続財産の対象になるのですか。 A.生命保険金は、受取人が特定の相続人に指定されている場合、効力発生と同時に受け取るべき相続人の固有の財産となり、相続財産の対象にはなりません。・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこ H22年12,H23年1月号』 Q.私の父は、アパートや賃貸マンションなどを所有していますが、同時に借金もあるようです。この場合、父に万が一の事があったら、息子である私は父の借金も相続するのですか。 A.はい。今回の場合、息子さんである相続人は、何も行動をおこさなければ、被相続人(父)の資産と一緒に借金も相続します。・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこ H23年2,3月号』 Q.妻と息子2人いる60代男性です。現在商売をしながら住んでいる土地と建物を、同居して家業を継いでくれている長男にだけ相続させたいのですが、どんな方法がありますか。 A.幾つか方法があります。第一の方法は、自分の死後、共同相続人全員、この場合妻と長男、二男の3人で協議して遺産分割協議書を作成し・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこ H23年4,5月号』 Q.70歳を過ぎても元気に働いている主人と一人息子は昔から仲が悪く、音信不通です。主人は「息子とは、親子の縁を切っている。勘当だ。」と言っていましたが、法律的にはどのようになりますか。一人息子は結婚していて、娘が二人います。 A.現在の民法の相続に関する規定では、この場合「推定相続人の廃除」という手続きが必要で、推定相続人の廃除を家庭裁判所に請求することができます。・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH23年6,7月号』 Q.父が亡くなり、相続人は母と長男の私と妹の3人です。既に私も妹も結婚し家族もいるので、遺産は母の今後の生活に使えるように相続放棄しました。その後、父の兄弟が遺産分割をしたいと言ってきたのですが・・・。 A.相続放棄の手続きをすると、初めから相続人とはならなかったものとみなされます。本来であれば、法定相続人はお母さんとお子さん方の3人となり、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH23年8,9月号』 Q.先月父が亡くなり、これから相続手続きをと思っています。相続人は母と長女の私と妹の3人です。亡き父は母とは再婚で、前妻との間にお子さんが1人いるとだけ聞いたことがあります。この場合、何か気をつけるべきことなどありますか。 A.まず、被相続人である父の出生又は12,3歳頃までさかのぼって戸籍を確認する必要があります。その中に、前妻との間のお子さんのお名前も・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH23年10,11月号』 Q.闘病中の父が先月亡くなりました。父は生前、預貯金、自宅など大まかな財産関係については相続内容を遺言書で決めていました。しかし、車や身の回りの物については決めていませんでした。この場合の相続は、どうなりますか。 |
■タウン誌『仙台っこH23年12,H24年1月号』 Q.先祖代々のお墓と仏壇を守ってきましたが、この先自分に、もしものことがあった時を考え、このお墓と仏壇を守ってくれる人を決めておきたいのですが、どうすればよいのでしょうか。 |
■タウン誌『仙台っこH24年2,3月号』 Q.先日入院中の父が亡くなり、病室の荷物を整理していたところ、戸棚からメモ書きのような遺言書が出てきました。チラシの裏に鉛筆書きですが、全て自筆でしっかり書かれていて印鑑も押されていました。この遺言書は、有効でしょうか。 |
■タウン誌『仙台っこH24年4,5月号』 Q.父が急に亡くなり、何とか葬儀も終わり一安心と思った矢先、兄が、面倒な実家と田んぼの不動産相続手続きは後回しにして、預貯金と現金関係だけ先に相続手続きをしたいと言ってきました。相続手続きは、一度に全部しなくてもよいのでしょうか。 A.遺産分割協議は、必ず遺産全部をまとめて1回に行わなければいけないというものではありません。今回のご相談のように、預貯金と現金だけを先に・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH24年6,7月号』 Q.病気療養中の父が亡くなり、葬儀も無事に終わりました。父は、生前祖父の財産を相続していたようで、少しですが相続する遺産があります。ただ、母が認知症です。この場合、相続手続きで気をつけることはありますか。 A.まず、はっきりしていることは、認知症であっても相続人としての権利はありますから、認知症の母を除いた相続人だけでの遺産分割協議は・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH24年8,9月号』 Q.離婚歴のある40代の女性です。3年前、既に嫁いでいる娘が2人いる50代の男性と再婚しました。先日その夫にガンが見つかったのですが、この先夫に万が一のことがあった時、私の連れ子の1人息子にも相続分はあるのでしょうか。 A.今回の場合、配偶者である奥さんには、夫に万が一のことがあった場合、法定相続分として夫の遺産の1/2を受け取る相続分があります。・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH24年10,11月号』 Q.子どもがなく妻と2人暮らしの80代の男性です。今後、自分が寝たきりや認知症になった場合を考え、自分名義の財産について今のうちから管理や相続の準備をしておきたいのですが。 A.今現在、ご自身の判断能力があるようですので、成年後見制度を利用して死後事務委任契約も含め移行型の任意後見契約を信頼できる方と交わしておき、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH24年12,H25年1月号』 Q.先月父が亡くなりました。60代の私には姉妹が2人いるのですが、父の生前妹は大学の学費や自宅購入の資金など私や姉と違いかなり援助を受けていたので、前もって父の相続財産は放棄すると一筆書いてくれていました。しかし、今になって、それは無効だからと言ってきています。この場合、相続手続きはどうなりますか。 A.相続放棄の手続きは、『相続の開始があったことを知ってから3か月以内に家庭裁判所に申述』という形で行います。そもそも相続手続きは、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH25年2,3月号』 Q.80代の一人暮らしの女性です。子どもはなく、夫は4年前に亡くなりました。できれば、普段お世話になっている姪の一人にだけ財産を渡したいのですが、私が亡くなった場合、私の自宅や預金は誰のものになるのでしょうか。 A.有効な遺言書があればその遺言内容に従いますが、遺言書がない場合、法定相続人には亡くなられた本人の兄弟姉妹がなります。・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH25年4,5月号』 Q.昨年春に事故で一人息子(独身)を、そして昨年末には夫も病気で亡くし、現在一人暮らしの70代女性です。息子の相続手続きも夫の相続手続きもこれからですが、どう行っていけばよいものでしょうか。 A.遺言書が無いものとしての話になりますが、亡くなられた方の順に相続手続きを行っていきます。まず、息子さんについては当時の相続人には・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH25年6,7月号』 Q.60代の男性です。2人いる子どもは既に独立しており、今は家内と2人暮らしです。今回、子どもの1人が家を新築したいというので、頭金の一部を出したいと思い生前贈与を考えていますが、生前贈与と今後の相続について教えていただけますか。 A.以前は、生前に親から子へ贈与すると暦年課税に係る贈与税の基礎控除額(年間110万円)以上の分に高額の贈与税がかかっていましたが、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH25年8,9月号』 Q.仙台市在住の者です。3ヶ月程前、40数年連れ添った夫が亡くなりました。これから、子供たちと自宅や預金の遺産相続の手続きをするにあたり、戸籍取り寄せが必要と言われました。具体的に、どうすればいいですか。 A.相続財産については把握されているという前提になりますが、戸籍の取り寄せについては、現在の戸籍から婚姻前の戸籍までは当然ながら、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH25年10,11月号』 Q.お世話になっている方の連帯保証人になっている父が亡くなりました。相続人は、私一人です。この場合、私は連帯保証人の地位も相続するのでしょうか。 A.相続財産には、預貯金や不動産などプラス財産(資産)と一緒に借金や保証人などのマイナス財産(負債)もあります。資産は承認するが負債は・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH25年12,H26年1月号』 Q.先月闘病中の父が亡くなりました。母は既に他界しており、相続人は、私を含め兄弟3人です。父名義の不動産と預金通帳の名義変更の件で知り合いに聞いたところ、遺言書がない場合、遺産分割協議書が必要とのことでした。そもそも、この遺産分割協議書とは何でしょうか。 A.被相続人の残した財産(遺産)を複数の相続人で分割することを遺産分割といいます。遺言書がありその遺言書で各相続人の取得相続財産が・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH26年2,3月号』 Q.私は、両親が結婚することなく生まれました。父は認知はしてくれたようですが、今までは非嫡出子(婚外子)として母と二人ひっそりと暮らしてきました。その父が先月亡くなったとの連絡があり、自分の相続権はどうなるのかと思いました。確か、この秋頃に関係するニュースがあったような気がしますが。 A.昨年(平成25年)9月4日、最高裁判所大法廷は結婚していない男女の間に生まれた非嫡出子(婚外子)の相続格差を定めた民法の規定について、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH26年4,5月号』 Q.私は、3年前に日本人の男性と結婚した中国人です。間もなく一人目の子どもが生まれるのですが、先日夫が事故で亡くなりました。このような場合、まだ生まれていない子どもにも相続権はあるのでしょうか。 A.相続では、被相続人が死亡したときに、相続人は存在していなければならないとなっています。したがって、通常の場合まだ出生していない胎児の相続権は・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH26年6,7月号』 Q.兄と弟が実家を離れ、実家と家業を継いで40年以上になります。そろそろ、自分の行く末も考えなくてはと、実家の所有者名義を調べたところ、当時相続手続きをしていなかったため亡き父のままでした。この先、自分亡きあと実家を息子名義に相続させるのに、何か不都合はありますか。 A.ご本人にご兄弟がいますから当然その方々も相続人になります。相続時に万が一ご兄弟が亡くなっていれば、そのお子さん方が代襲相続人として相続権を・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH26年8,9月号』 Q.4ケ月程前実父が亡くなり、先月相続人である兄弟3人で遺産分割協議をしました。その内容に基づき相続手続きを終えた数日前、父の遺品を整理していたところ、遺言書が見つかりました。この場合、どうすれば良いでしょうか。 A.遺言書が見つかった場合、遺言書が自筆であれば絶対にその場では開封せず、家庭裁判所での検認手続きを行ってください。基本的には遺言書に反した・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH26年10,11月号』 Q.子供のいない80代の女性です。夫は既に数年前他界し、現在は一人で住んでおります。この先、私に万が一のときの事を考え遺言書を作りましたが、私と身内の状況が変わり遺言書を書き直したいと思っています。遺言書はいつまで書き直せて、書き直すと前の遺言書はどうなりますか。 A.「遺言者は、いつでも、遺言の方式に従って、その遺言の全部又は一部を撤回することができる。」と定められています。複数の遺言書が見つかった場合、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH26年12,H27年1月号』 Q.今までは、相続税とは無縁と思っていましたが、来年1月から相続税の税制改正があると聞きました。どう変わるのでしょうか。 A.相続税の改正内容は、平成27年1月1日以後に相続又は遺贈により取得する財産に係る相続税について適用されます。・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH27年2,3月号』 Q.2ヶ月ほど前、父がガンで亡くなり、父が亡くなる少し前に父の財産の一部を贈与されていました。生前贈与は相続財産には含めなくとも構わないと思っていましたが、生前贈与でも相続税がかかることがあると聞きました。どういうことでしょうか。 A.亡くなる日前に贈与されていた財産は、当然、贈与された方の財産であり、亡くなられた方の遺産(相続財産)ではありません。・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH27年4,5月号』 Q.先月父が亡くなりました。生前趣味の多かった父は、カメラや骨董品など多種多様な品をもっていました。それらの遺品を相続する場合、手続きはどうなりますか。 A.相続財産の中で、不動産以外の相続財産を動産と言います。具体的には、自動車、貴金属、書画骨董・美術品などの他、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH27年6,7月号』 Q.私には一人娘がいますが、かれこれ30年ほど音信不通です。そのため、私に万が一のことがあった場合には、私の財産全てを先祖代々お世話になっているお寺に寄付しようと思い、その旨の遺言書を書こうと思います。その際、気をつけるべきことはありますか。 A.遺言者が、自分の財産をどのように処分するかは当然ながら自由ですので、法律に違反しない限りはその内容で遺言書を書かれることに問題は・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH27年8,9月号』 Q.この春父が亡くなり、四十九日法要も終えたので父の遺産分割をしようと思います。生前父は遺言書を残してくれていたのですが、そこに書かれていた不動産は既に売却され、無くなっていました。この場合、相続手続きはどうなりますか。 A.遺言書には相続財産として書かれていた財産が、いざ相続手続きの時点では売却され、無くなっていたということですので、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH27年10,11月号』 Q.3カ月ほど前に父が亡くなりました。四十九日の法要と納骨も終えたので、そろそろ亡き父の遺産相続をしようと亡き父の口座のある銀行に行ってきました。その際、担当者からの説明で、亡き父の出生まで遡って戸籍を準備するよう言われましたが、戸籍は一つではないのでしょうか。 A.日本で初めて本格的な戸籍制度が開始されたのは明治5年になります。当時の戸籍は手書きのものでしたが、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH27年12,H28年1月号』 Q.この先の万が一の時のために、前もって遺言書を準備しておこうと思いますが、最近視力の衰えがかなり進んできていて、自筆で遺言書を書くのが辛いので、ビデオに録画して遺言として残しておきたいと思います。問題ありませんでしょうか。 A.遺言は法律の定める方式に従って作成されなければなりません。その中で自筆証書遺言というのは、遺言者が遺言の全文、日付及び氏名を自筆で書き、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH28年2,3月号』 Q.先月、父が亡くなりました。父は、私が成人した後に再婚しており、その時に連れ子と養子縁組をしていました。この場合、父と養子縁組していた連れ子は、相続人になるのでしょうか。 A.連れ子は、再婚者(妻)の子ではあっても父(被相続人)との間では血縁関係はなく、子にはあたりません。しかし、養子縁組することによって父と連れ子とは・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH28年4,5月号』 Q.結婚して四十数年が経ち、間もなく金婚式を迎えようとしています。そろそろこの先の万が一の旅立ちの時のことを考えておこうと思いますが、そもそも遺言書が必要なのはどんな場合ですか。 A.家族形態が多様化してきた現代、核家族化や離婚率が高くなるなど一概にこういった場合に遺言書があった方がいいのでは?とは言い切れませんが、いくつかの場合を想定してみたいと思います。@子供がいない夫婦A法定相続人(推定相続人)以外に財産を・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH28年6,7月号』 Q.80代の女性ですが、私は一度も結婚したことがなく、身寄りもおりません。家族といえばペット(愛犬一匹)だけですが、私が亡くなった後、この愛犬に財産を相続させることはできるのでしょうか。 A.法律上、財産の所有は人にしか認められていませんので、ペットに財産を相続させることはできません。そのため、ペットに財産の全部または一部を相続させると・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH28年8,9月号』 Q.間もなく80歳を迎えようとしている者です。数年前に脳梗塞を発症し、その後遺症で利き手である右手の自由がききません。今のうちに遺言書を準備しようと思いますが、どうすれば良いでしょうか。 A.ご自身で字が書けるようでしたら、当然ながら自筆での遺言書作成ということも考えられますが、利き手の自由がきかないとなると、おそらく字を書かれることは難しいでしょうから、公正証書遺言の準備を・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH28年10,11月号』 Q.子供も無く数年前夫を亡くし、既に実の両親も亡くなっており、夫の実家だった家に80代の私一人で暮らしています。今、この家(土地・建物)は私名義ですが、この先私が死んだ後、この家は夫側の親族のものになりますか。 A.夫側の親族に遺贈する旨の遺言書があれば夫側の親族のものになります。しかし、以前は夫の実家であり夫の名義であったとしても、既に相続手続きをされ、今は妻名義になっていますので、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH28年12,H29年1月号』 Q.私たち夫婦は、長年夫婦二人で商売をし、夫婦共有の財産を作ってきました。そろそろ、その商売を子ども二人のうちの一人に任せようと思います。その際、夫婦一緒に一つの遺言書を作り、商売を継いでもらう子どもに財産のほとんどを渡そうと思いますが、気を付けるべき点などありますか。 A.2人以上の者が同一の証書(遺言書)で遺言することを共同遺言といいますが、民法では、この共同遺言を禁じています。そのため、夫婦それぞれが独立して別々の遺言書を作成する必要があります。・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH29年2,3月号』 Q.そろそろこの先を考え、遺言書を準備しようと思いました。自筆で書く遺言書と公証役場で作る遺言書の違いを伺えますか。 A.自筆で遺言書を作る場合には、自筆という通り遺言者が遺言内容の全文、日付及び氏名を自ら書き、押印をします。その際、印鑑は認印で構いませんが、あくまでも自ら書く必要があります。パソコンや映像での作成は有効にはなりませんし、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH29年4,5月号』 Q.代々営んでいる老舗の和菓子屋を継いで半世紀近くが経ちました。土地建物の名義は、私よりも二代前の祖父のままで、名義を変えるにあたり、相続人が曖昧な上、相続人と思われる何人かは全く所在が分かりません。この場合、どうすればよいでしょうか。 A.祖父名義の土地建物を今の所有者に変えるには、当然ながら今の相続人が誰になるのかを調べなければなりません。戸籍はその方が出生したときから現在まで繋がっていますから、祖父の現在の戸籍から出生まで昔の戸籍を・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH29年6,7月号』 Q.この春、同居している母の再婚相手(事実上の父)が亡くなりました。実父は、私が小学生の頃病気で亡くなり、その後母は再婚し、妹が生まれています。妹とも母の再婚相手とも非常に仲が良かったのですが、私は同居の母の再婚相手とは養子縁組をしていませんでした。この場合、私は、相続人にはならないのでしょうか。 A.残念ながら、相続人にはなりません。相続人は、その範囲と相続の順位が民法で定められています。配偶者である母は常に相続人になりますし、子である妹も第一順位の相続人になります。妹は、母の連れ子である本人からすれば異父姉妹になり、本人にも相続権があるように見えますが、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH29年8,9月号』 Q.兄弟3人の三男の者です。母は既に他界しており、先日父が亡くなりました。父の生前、私は亡き父に家の購入資金として頭金を出してもらい、そのため、他の兄弟たちから遺産をもらわない旨の書面を書くように言われていました。結局は、遺産をもらわないという父の生前における相続放棄の書面は書きませんでしたが、今回の相続手続きで遺産をもらわないようにしたいと思います。その点について伺えますか。 A.相続手続きは、親などが亡くなることで相続権が発生して行う手続きですので、あくまで相続開始後の手続きです。相続開始の前に行うことはできませんから、被相続人が亡くなる前の相続放棄は、できません。そして、相続放棄手続きは、家庭裁判所に対して申述という手続きをすることで、初めから・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH29年10,11月号』 Q.間もなく90歳を迎える者です。夫は数年前に先立ち、同じく数年前に離婚して独り身だった一人息子も病気で亡くなりました。一人息子には子供(孫)が一人おりましたが、長いこと孫にも会っていません。そんな状況で、何もする気にならず相続手続き等してきませんでした。今住んでいる家の名義も、夫の名義のままです。この先の為にしておくべきことについて伺えますか。 A.先ず相続手続きについては、ご自宅の名義変更、旦那さんの預貯金等金融機関の口座解約もしくは名義変更の手続きがあります。そして、健康保険、介護保険、年金、各種カード関係等の手続きと電話、電気、ガス、水道等の名義変更が考えられます。また、相談者様の御年齢を考えますと、ご自身の今後の生活サポートの準備も必要かと思います。既に、介護保険を利用していれば担当ケアマネージャーさんも・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH29年12,H30年1月号』 Q.先月、癌で闘病中の夫が亡くなりました。会社員だった夫は単身赴任生活が長く、今まで夫の普段の生活費についてはわからない点もありました。そうした中、夫の通帳を見たところ数社のカード会社から借入があるようでした。夫の財産と言えば、まだ住宅ローンの残っている自宅と車と僅かばかりの預金だけです。相続手続きはどう進めれば宜しいでしょうか。 A.相続手続きの大きな流れ(あくまで基本的な流れです。)としては、@遺言書があるかないか(遺言書の確認)A相続人が誰になるか(相続人の確定)B相続財産について、プラス財産と同時にマイナス財産はどれくらいか(被相続人の財産調査)C遺言書がない・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH30年2,3月号』 Q.昨年父が亡くなりました。生前、父は遺言書を準備していたので、相続手続きはその遺言書に書かれていた通りに行いました。しかし、今になって遺言書に書かれていない財産があることが分かりました。この場合の遺言書に記載のある財産も含めての相続手続きについて伺えますか。 A.遺言書に、「この遺言書に記載のない財産については、誰だれに相続、または遺贈する。」といった、記載のない財産に関する相続方法は書いてありませんでしょうか。書かれていない場合、その財産については遺言書がない場合と同じになりますから、遺言書に書かれている財産は含めず、遺言書に書かれていない財産についてのみ・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH30年4,5月号』 Q.私が中学生だった頃、両親が離婚し、私は母と2人暮らしをしてきました。離婚後、父はずっと独り暮らしだったようですが、その父が先月亡くなりました。今までの父の詳しい生活状況が分からず、借金があるかもしれません。相続手続きは、どうすればよいでしょうか。 A.先ずは、父(被相続人)の財産調査と財産目録の作成が必要かと思われます。財産には大きく不動産、動産(自動車、貴金属、家財道具など)、預貯金や債権(債務)とその他などに分かれると思います。不動産は、権利書や登記識別情報の他、法務局で登記事項証明書を取得、または固定資産税の納付書や市町村役場で名寄帳・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH30年6,7月号』 Q.父の死後、四十九日法要も済んだので、そろそろ父の相続手続きをと思い金融機関に行ったところ、父の出生まで遡った戸籍が必要だと言われました。父の出身地は遠方で、正確には分かりませんし、簡単にその役所の窓口に行くこともできません。窓口に行かなくても取得する方法はありますか。それから、そもそも何故出生まで遡った戸籍が必要なのでしょうか。 A.戸籍は自由に移すことが出来ますから、先ずは、現在の亡き父の住民票(除票)を本籍地記載で取得し、そこに記載の本籍地の現在戸籍から出生まで戸籍を遡って取得していきます。その際、途中で取得する戸籍の地名が市区町村合併などでなくなっている場合、現在その土地を管轄している自治体に古い市区町村の戸籍が残っています。役所や役場が遠方で窓口に行けない場合には、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH30年8,9月号』 Q.私は、兄と弟の3人兄弟です。昔から父と兄とは非常に仲が悪く、今では兄の所在も不明です。そんな中、父も自分の先を案じたのか、最近遺言書を作ると言い出しました。父は、「兄は勘当したから、子ではない」と言っていますから、当然遺言書に兄に関してのことは書かれないと思いますが、実際に相続手続きの際、兄には遺産はいかないものでしょうか。 A.勘当するというのは、古い時代にあった制度の名残ですから、今の法律では、親子の仲がどんなに悪くて絶縁したとしても、親子の関係はどこまでいっても変わらず、兄の相続人としての権利が失われるようなことはありません。但し、特別な事情がある場合、推定相続人の廃除という制度はあります。また、相続人としての権利に遺留分というのがありますから、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH30年10,11月号』 Q.疎遠になっていた弟が亡くなりました。弟は、生涯独身でしたので、最後は独り病院で息を引き取ったそうです。そして、最近になり、不動産管理会社から自宅の家賃や管理費等の滞納分についての支払いと部屋の明け渡しについての手紙がきました。私としては、弟の最後の面倒を見ようと思いますが、どうすればよいのでしょうか。 A.相続放棄といった事はお考えがないようですので、通常の相続手続きとしての話しになります。支払い等は当然のこととして、先ずは住まいに遺された遺品整理を行わなければなりません。そして、預貯金通帳や生命保険などプラスになる財産と借金などのマイナス財産を把握する必要があります。預貯金通帳が見つからない場合には、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH30年12,H31年1月号』 Q.随分前に離婚をし、現在80歳を超え、自宅で独り暮らしをしております。子どもは一人おりますが、全く音信不通な状態です。普段は、親戚との付き合いもほとんどなく、また親戚も皆高齢になりました。この先、自分が亡くなった際の葬儀、埋葬、相続などのことをどうすれば良いのでしょうか。 A.現在の生活状況は、相続人となるお子さんと疎遠な状態で、葬儀や埋葬をはじめ保険や年金、行政への各種手続き、各種支払い、水道光熱関係の届けなど、どなたにも頼めないという事ですね。現在、判断能力はしっかりとしていらっしゃいますから、今のうちから寝たきりや認知症になったときなど将来の備えとして、信頼できる方と・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH31年2,3月号』 Q.結婚してから50年以上が過ぎ、子どもがいな80代の夫婦です。妻は、意思の疎通はとれますが、昨年から病気でほとんど寝たきりとなり、私はがん患者で闘病中の身です。兄弟は既に皆他界しており、何人かいる甥と姪の中で世話になっている姪が一人おります。そのため、この先私が妻よりも先に死んだ場合の妻の世話と自宅等の財産をどうしたものか悩んでいるところです。 A.今後、遺言書を準備せずに相談者様が先に亡くなってしまった場合、お子さんがいらっしゃいませんし、ご両親は既に他界されていると思われますので、相続は妻の他、相談者様のご兄弟のお子さん達に代襲相続となります。甥と姪が複数人いる場合、その遺産分割協議がまとまるのも難しいかもしれません。お世話になっている姪に・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこH31年4,R1年5月号』 Q.既に旦那さんに先立たれ子供のいない、夫の姉が亡くなりました。夫は相続人の一人ですが、私たちは遠くに住んでいるため、普段ほとんど付合いも無く、特に相続手続きもせずにいました。そうしている間に今度は夫が亡くなり、私が知らない間に夫の兄弟達は皆夫の姉の相続放棄の手続きをしていました。そして、最近夫の姉の相続人として、私宛に未払金の請求がきました。これからどう手続きをしたらよいものでしょうか。 A.相続放棄をされた相続人がいることで、現時点での相続人が誰になるのかを先ず確認する必要がありますから、亡くなられた方の戸籍を辿っていき、調べていかなければなりません。その上で、相続財産を調べる所から始めることになると思います。住まいが集合住宅の場合、賃貸の場合のみならず、持ち家であっても管理費や修繕積立金などの支払いが生じる場合もあります。未払い期間が・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR1年6,7月号』 Q.夫が遺言書を準備することもなく、二カ月ほど前に亡くなりました。相続人は妻である私と一人息子の二人ですが、息子は現在海外勤務をしており、住民票も日本にありません。相続財産として自宅不動産と預金がありますが、相続手続きはどう進めればよいのでしょうか。 A.遺言書がない場合、一般的には被相続人の出生まで遡った戸籍全部と相続人の現在の戸籍、印鑑登録証明書などを準備し、相続人全員で遺産分割協議を行い、その内容を記した遺産分割協議書を作り、相続人全員が署名捺印(実印)することで相続手続きを行う準備が整います。しかしながら、相続人が海外に在留していて住民票が国内にない場合、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR1年8,9月号』 Q.今まで二度自筆で遺言書を書きましたが、その間預貯金の口座を幾つか解約したり、株を手放したりと、財産をすこしずつ整理してきました。そのため、作成した自筆の遺言書に記載の財産内容と今の財産内容が違ってきてしまい、相続させる財産も変わってきました。今回、もう一度遺言を書き直そうと思いますが、財産内容が今後も変わるかもしれません。それに対して、どのようにしたらよいものでしょうか。 A.民法では自筆証書遺言をする場合には、遺言者が遺言書の全文、日付及び氏名を自書して、これに印を押さなければならないものと定めていますが、今回自筆証書遺言の方式の緩和に関して民法の改正がありました(平成31年1月13日施行)。今回の改正により、自筆証書遺言に財産目録を添付する場合、この財産目録は自書ではなくパソコンで作成することも・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR1年10,11月号』 Q.がん患者として闘病中の身で、先月主治医より余命があと1年程と宣告されました。そのため、長年連れ添った妻に僅かばかりの財産ではありますが残したいと思います。とは言いましても、医療費がかかり預貯金はあまりなく、大きな財産と言えば自宅くらいなものです。息子が一人おり結婚もしていますが、妻と息子のお嫁さんとは馬が合わず、私の亡き後、相続の際遺産分割で自宅を売却されはしまいか、妻の住むところなど心配です。どうしたものでしょうか。 A.昨年(平成30年)の7月に民法の相続法の分野が大きく改正されました。この改正により、残された配偶者は今まで住んでいた夫名義の自宅にそのまま居住できるようになります。具体的には、「配偶者居住権及び配偶者短期居住権」(令和2年4月1日施行)というのが創設され、配偶者が相続開始時に被相続人が所有する建物に住んでいた場合、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR1年12,R2年1月号』 Q.出身が関西の方で近所に親戚もおらず、元々子どももいません。数年前に妻を病気で亡くし、現在独り暮らしをしていて、この春に入院した際、入院手続きで苦労しました。この先また入院となったときの手続きや施設の入所手続き、万が一のときの看取り、葬儀、埋葬の事などが心配です。どうしたら良いものでしょうか。 A.今現在は、判断能力がしっかりとされていますので、この先、万が一認知症になった場合に備えるのと同時に寝たきりや外出が困難になった場合などを考え、今のうちに信頼できる第三者の方と公正証書で任意後見契約と一緒に生前及び死後事務委任契約を結ばれるのも一つの対策になると思います。そうする事で、財産管理をはじめ、様々な行政手続き、金融機関での支払いなどを代わりに行ってもらう事が・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR2年2,3月号』 Q.子供は息子が一人おりますが、お盆や正月に帰ってくることもなく、疎遠な状態です。妻に先立たれ、最近は近くに住んでいる姪に色々と世話になっております。世話になっていると情も湧くもので、自分の財産は姪に渡したいと思いますが、遺言書を準備すれば、息子に渡さずに姪に財産を全て渡すことは可能でしょうか。 A.法定相続人として息子さんがいらっしゃいますが、遺言書で息子さん以外の人、今回の場合、姪に遺贈という形で全財産を渡すことは可能です。但し、息子さんは法定相続人ですので、最低限の遺産の取得を認める遺留分(法定相続分の2分の1)というものがあります。遺言書をこの遺留分を侵害する内容で作ることも出来ますが、息子さんが遺留分の主張をし、請求(遺留分侵害額請求(旧:遺留分減殺請求))をしてきた場合、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR2年4,5月号』 Q.子供がいない上に、妻は認知症で数年前から施設におります。近くに親戚もいない為、この先私が死んだときの葬儀や埋葬のこと、そして妻への相続手続きや生活面のサポートなどが心配です。今のうちに何か準備することは出来るのでしょうか。 A.法遺言書で財産を全て妻に相続させるとしていない場合、ご自身の相続に関してはご自身の兄弟又は甥や姪も相続人になりますから、妻への相続手続きに関しては、遺言書を準備しておくのが良いかと思います。その遺言書の中で、お墓のことや家財道具の処分などについても触れておくようにしてはいかがでしょうか。近くに親戚がいないとのことですので、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR2年6,7月号』 Q.先月、実家で母と二人暮らしをしていた父が亡くなりました。実家の名義は父で、元々兼業で農家をやっていて、実家までの道路は道幅が狭く、何処が道路なのかその境も良く分かりません。その上、母は高齢という事もあり、離れている私たち子ども数名で色々と手続きをしなければなりません。その手続きの中の実家と田畑の名義は母にすることで家族全員話しはついていますが、何か気をつけることはありますか。 A.毎年、納税する年の1月1日時点での不動産の所有者宛に、固定資産税の納税通知書が届きます。先ずは、この通知書から父名義の土地や建物の内容が分かります。中には、不動産の名義が既に亡くなられている祖父母のままであることもありますが、役所としては固定資産税を誰かが支払ってさえいれば、相続登記をせずに名義を変えていなくても罰則が科されることは・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR2年8,9月号』 Q.この春、生涯独身だった兄が亡くなりました。以前兄は、実家で母と二人暮らしをしていましたが、その母も既に数年前に他界し、唯一の相続人である私は、現在海外に住んでおります。相続財産は、実家の土地建物と預貯金だけになります。この先、相続手続きをどのように進めればよいでしょうか。 A.相続人が一人である場合、協議する相手がいませんから遺産分割協議書は必要ありませんが、相続人が一人である証明の意味もあり、亡くなったお兄さんの出生まで遡った戸籍が必要になります。そして、国内に居住の場合取得できる印鑑登録証明書ですが、これは国内の居住している市区町村での発行となりますから、海外在住の方は住所地が国内ではないため取得できません。その代わりに、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR2年10,11月号』 Q.今年、闘病の末父が亡くなりました。四十九日も終わり父の相続手続きの為、先日戸籍を取りに市役所に行きました。出生まで戸籍を遡ろうと、ここの市役所で取れるだけの戸籍を取ったところ、父が結婚する前の戸籍が樺太になっていることが分かりました。以前、父が樺太に住んでいたことがある話は聞いていましたが、今まで戸籍について考えたことなどなかったので、戸籍について詳しく伺えますか。 A.相続の際、亡くなった方の出生まで遡った戸籍によって子供や配偶者などの相続人を確認することができます。戸籍は、市区町村単位で作成され、出生時には親の戸籍に入り、その後転居等で本籍地を変えた場合、転居先の市区町村で新たな戸籍が作られます。そのような中、樺太は第二次世界大戦(太平洋戦争)があった関係で、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR2年12,R3年1月号』 Q.一人っ子だった父が数年前にガンで亡くなり、先月祖父も亡くなりました。私は三人兄弟の中で一番年長だったため亡き父に代わり、同居して祖父母の面倒を見てきました。戸籍上も、祖父母と養子縁組をしていました。現在、祖母は重度の認知症の為、判断能力がなく施設におります。父が亡くなったとき戸籍謄本を取得し遺産分割協議書を作成しましたが、今回、祖父の相続手続きで父のときと違いはありますか。 A.遺言書がない場合、亡くなった方の出生から死亡時までの戸籍謄本を全て集め、不動産や預貯金、現金といったプラス財産と負債などのマイナス財産をどのように相続人で分けるかなど相続人全員で遺産分割協議を行い、その決めた内容を遺産分割協議書として作成することは父のときと基本的には変わりません。今回、大きな違いという点では、養子縁組されていたことから、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR3年2,3月号』 Q.妻はガンで亡くなり、子どももいない、間もなく85歳を迎えようとしている独り暮らしの者です。兄弟は既に亡くなり、甥や姪なども遠方におり、ほとんど付き合いもありませんので、この先自分が亡くなった後の相続手続きもありますが、そのほか葬儀や納骨、年金や施設利用料及びカードの支払いなどについてどうしたものかと案じております。 A.自分が亡くなった後の葬儀や埋葬、健康保険や介護保険といった役所や関係機関への届出、遺品整理と住まいの処分などは家族や親族が行ってくれるケースが多いですが、こういった事務手続きを死後事務と言います。この死後事務は、近くに家族や親族がいない場合には誰もその手続きを行ってはくれません。遺言書に・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR3年4,5月号』 Q.夫を早くに亡くし、子どものいない80代の女性です。最近、終活について考えますが、よく聞くエンディングノートが気になります。そこで、遺言書かエンディングノートを準備しようかと考えていますが、この遺言書とエンディングノートの違いはどういった点がありますか。 A.遺言書は、全文などを自分で書く「自筆証書遺言」と公証役場で公証人に作成してもらう「公正証書遺言」があります。遺言書は、作成した後に遺言内容を変更したい場合、自筆証書遺言であればご自身で書き直すことができます。一方、公正証書遺言の場合、変更箇所のみを自筆で変更することもできますが、遺言書自体の保管やその後の手続きを考えると、できれば変更箇所も公正証書遺言にする方が、相続手続きはスムーズに行えるのではないでしょうか。それに対して、エンディングノートは、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR3年6,7月号』 Q.現在80代後半で男4人兄弟の長男です。この春に弟の一人が亡くなりました。亡くなった弟はアパート住まいで、子どもがいない上に奥さんにも先立たれており、両親もすでに他界していて相続人は私たち兄弟だけですが、相続手続きで何か気を付けることはありますか。また、これからアパートの解約やいろいろな整理などがあり、高齢の為困っています。 A.人が亡くなった場合、先ずは市区町村での各種手続き(健康保険、介護保険ほか)、年金や生命保険などの手続き、入院費や施設費など未払分の支払い、各種自動引落やカード会社の手続きなど多岐にわたる手続きと支払い、場合によっては受取りがあります。この一連の事務手続きを死後事務といいますが、もしご自身やご兄弟が行えない場合には、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR3年8,9月号』 Q.長い間病気療養中だった父が、今年の春に他界しました。父は、 生前、投資目的で土地を自宅以外に何カ所か持っていたようで す。相続人は子である私たち3人で、土地のおおよその場所は聞い たことがあるのですが、詳しい土地の所在などが分かりません。この 場合、どうすればよいでしょうか。 A.市町村により届く時期は多少違いますが、毎年春先に固定資産税 の納税通知書が届きますので、それをもとに調べるのが一つの方法 です。この通知書には、固定資産税の金額は当然ながら、土地、建物 それぞれの所在する地番、地積、評価額などが記載されています。 ただ、他の人との共有の土地については、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR3年10,11月号』 Q.この春に亡くなった父は、母と結婚する前に一度離婚歴があり、 私たち姉妹には会ったことのない異母兄弟がいるようです。異母兄弟 でも相続権はあると聞きましたが、母は父から異母兄弟のことについ て詳しいことを聞いていませんし、今は認知症で施設に入所中です。 相続財産は、自宅の土地建物と少しばかりの預貯金で、遺言書は ありません。この場合、相続手続きはどう進めていけば良いでしょうか。 A.確かに、異母兄弟にも相続権はあります。相続財産は把握されて いるようですので、先ずは相続人の調査・確認を行います。具体的 には、亡き父の出生まで戸籍をさかのぼって取得していきます。その 中で、一度離婚した方との婚姻関係と婚姻時期などの記載された 戸籍も取得できますので、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR3年12,R4年1月号』 Q.私は長男で、長年両親と妻と子供たちと実家で同居してきまし た。母は数年前に他界し、最近父が亡くなりました。実家について 調べたところ、土地名義は祖父のまま、建物名義は父になっていま した。私には弟が一人おり、父の相続人は私と弟だけです。父の 遺言書はありませんが、弟は実家の名義は全て私にすることに同 意しています。実家の土地、建物の名義を私にするには具体的に どうすれば良いでしょうか。 A.実家の土地と建物の名義が違っていますので、 土地(祖父名 義)については、弟の他、祖父の相続人である父の兄弟姉妹も含め た相続人で遺産分割協議をします。父の兄弟姉妹が亡くなっている 場合は、その子どもである甥姪を含めた協議になり、実家の土地を 長男(相談者)名義にすると・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR4年2,3月号』 Q.8年前に父が亡くなり、その後父の預貯金などの相続や役所の届 出など一通りの手続きを終えていました。その際、実家の相続手続き も行い、登記もしていました。ところが、最近実家の土地とは別の土 地(公衆用道路・固定資産税減免)の所有者として、幾らかの持分 があることが分かりました。既に、遺産分割協議も終えていますが、 今回の手続きはどうすれば良いでしょうか。 A.父の財産といえども、その財産を全て把握しているケースばかり ではありませんから、以前行った遺産分割協議書に記載のない遺産 が見つかることは少なくありません。今回の土地は、登記上、公衆用 道路となっていて、不特定多数の利用に供される道路として固定資産 税は非課税になっているようです。所有者が複数人いる場合は、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR4年4,5月号』 Q.母は、私が子供の頃に病気で他界し、その後父は、今の奥さんと 再婚しました。父の再婚相手には子供が一人いましたが、その子供も 私もそれぞれ親の結婚相手と養子縁組はしませんでした。その父が、 昨年春に亡くなり、先月再婚相手も亡くなりました。再婚相手が病気 療養中だったこともあり、まだ父の相続手続きも済んでいませんが、 この場合、相続手続きはどうなりますか。 A.父と再婚相手のお子さんとは養子縁組をしていませんから、父の 相続人は、相談者さんと再婚相手になります。但し、先月再婚相手 が亡くなったことで、その相続権は再婚相手のお子さんに相続されま す。また、再婚相手と相談者さんも養子縁組していませんから、再婚 相手の相続人は再婚相手のお子さん一人になり、相談者さんは 相続人にはなりません。そのため、父の相続手続きについては、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR4年6,7月号』 Q.父は既に他界し、母が2年前に亡くなりました。母の相続人 だった私と弟の二人で相続財産の実家(不動産)と預貯金を1/2 ずつ相続し、手続きも終えていました。その後、弟が事故で亡くな りました。相続後、実家はずっと空き家だったので、今回売却を決 め、先日実家の遺品整理に行きました。そうしたところ、相続手続 きをしていない母名義の預金通帳が見つかりました。この通帳の 解約はどうすれば良いでしょうか。 A.2年前の相続手続きの際、遺言書もしくは遺産分割協議書に 後日判明した遺産がある場合、相続人の誰が相続するのかといった 相続の仕方、相続する人の氏名等の記載があれば、その通りの手続 きになる場合もあります。もし、そのような記載がない場合には、 改めて遺産分割協議をし、それを書面化することになります。その 際、弟さんが既に亡くなっていますので、配偶者とお子さんがいる場合 その配偶者とお子さんが・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR4年8,9月号』 Q.間もなく80代半ばを迎えます。2年前夫に先立たれ、子供に恵 まれず、私の両親も既に他界しています。そのため、私の遺産として 自宅と少しばかりの預貯金を、実兄と実姉の2人に渡そうと思い遺言 書を準備しました。しかしながら、先月突然兄が亡くなってしまいま した。この場合、兄に渡そうとした財産と遺言書の内容はどうなり ますか。 A.遺言書に記載されている受取人が先に亡くなった場合、その遺言 は無効になってしまいます。そのため、兄に渡そうとした遺言の内容 は最初からなかったこととなり、また受取人の子供がその財産を代わ りに受け取ることもできません。但し、その遺言書の内容すべてが 無効になるわけではなく、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR4年10,11月号』 Q.20年ほど前に熟年離婚しました。子どもは一人いましたが、 2年前に独身のまま病気で亡くなり、親兄弟も既に他界しており、 近くに頼れる親戚もおりません。最近は、足腰がかなり弱ってきて、 歩くのも杖がないと辛くなってきました。そのため、この先の生活や 自宅、預金などの財産をどうするか考えています。遺言書は作成 しなければと思いますが、具体的にどうすれば良いでしょうか。 A.今現在は意思疎通もしっかりとされていて認知機能的にも問題 ないようですので、その前提でのことになりますが、先ずは今後歩く のが更に困難になったり、それ以外のことでも施設入所になる可能 性、病気や転んでのケガなどで入院などの際、またいつかは人生の 終わりを迎えることとなったときの葬儀、埋葬、各種支払い等諸手続 きなどを代わりに行ってもらえる人を今のうちから・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR4年12,R5年1月号』 Q.結婚して40年以上たちます。子宝には恵まれませんでしたが、 夫婦二人仲良く暮らしています。夫には、前妻との間に子供が一人 いますが、今は、全く付き合いが無いようで詳しい話は聞いたことが ありません。妻である私は、病気の手術を何度か受けていて、この 先は施設入所も考えています。そろそろ終活をしようと思いますが、 遺言書の準備も含め何をしたら良いでしょうか。 A.お子さんがいないようですので、先ずはご夫婦それぞれが配偶者 に財産の全てを相続させる旨の遺言書を作成しておくのが良いと思い ます。その上で、予備的遺言として配偶者が万が一先に亡くなってし まった場合の相続先を記載しておくことも大事ではないでしょうか。 遺言書がある場合でも、夫の子供には法定相続分の半分の割合で 遺留分がありますので・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR5年2,3月号』 Q.先日も家内との会話の中で、自分たちの年齢を考え、そろそろ 遺言書を準備しておこうという事になりました。私たち夫婦には子ど もが3人おり、子ども3人に均等に財産を渡したいのですが、1人は 4年前に病気で亡くなっており、亡くなった子どもの分はその子 (孫)たちにいくことになるようです。しかしながら、この孫たちに は訳あって財産を渡したくありません。遺留分の事は知っていま すが、遺留分以上の財産を渡さずに済むことは出来ませんか。 A.遺言書の記載内容は、法的効力のある法定遺言事項と法的効力の ない付言事項に分けられます。法的効力のある法定遺言事項として、 亡くなったお子さんの子であるお孫さんたちには法定相続分の半分の 遺留分しか相続させないと記載することで、遺留分以上を相続させな いことは出来ると思いますが、その内容だけの遺言書では、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR5年4,5月号』 Q.数年前からがん患者として度々入院し、闘病生活を続けてきまし た。先週は、ついに主治医から余命宣告も受けてしまいました。その 間に家内は認知症になり、現在は施設におります。年齢的に両親は 皆亡くなっており、私ども夫婦には子どもがいない上に、近くに親戚 と呼べる者もおりませんので、今のうちに自分の看取りや死後につい て準備しなくてはいけないと思いました。何を準備したら良いでしょうか。 A.看取りに関しては、現在入院している病院で終末期医療を中心の 措置が行われ、最後を迎えることになると思います。亡くなってから は、遺体引取の後に葬儀、火葬、埋葬といった手続きがありますが、 それを頼める親戚がいない場合、信頼できる第三者と死後事務委任契 約をしておくことも一つの方法です。この契約をしておくことで、 病院の医療費、家賃、管理費といった各種費用の支払い、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR5年6,7月号』 Q.結婚は一度だけですが、相手は再婚だった為、既に成人してい る子どもがいました。結婚相手との間に子どもはなく、結婚相手は 既に亡くなり、自分自身もそろそろ終活を考えなければと思う年齢 になりました。結婚相手の子どもとは養子縁組をしていませんが、 遺言書を作成するときに結婚相手の子どもはどういう立場になり ますか。また、その時に何か気を付けることはありますか。 A.結婚相手の子どもとは養子縁組をしていませんので、その方々と は法律上の親子関係にはなりません。そのため、相続においては、 遺言書が無い場合、既にご自身の親は亡くなっていると思いますの で、ご自身のご兄弟が相続人になります。ご兄弟も亡くなって いる場合には、その次の代の・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR5年8,9月号』 Q.ずいぶん前に離婚し、その後は役所に婚姻届けを出すことなく 元々妻子ある男性と現在まで、長年事実婚状態で過ごしてきました。 実の子が一人いますが、私自身は、現在末期がんで闘病中の身です。 そのため、相続について色々と考え、実の子の今後の生活費の援助の 意味も込めて、自分の死後の財産は実の子一人にだけ渡したいと思い ました。何か準備することはありますか。 A.お相手の方と長年事実婚状態であるという事は、法律上の夫婦で はありませんから、配偶者の立場ではありません。そのため、元々お 相手の方には相続権はなく、法定相続人にはなりません。今回、実の 子がお一人のようですので、遺言書の準備がなくても、本人の死後 ・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR5年10,11月号』 Q.長年連れ添った夫が定年退職した数年後、色々と理由があり離婚 した、70代の者です。子どもは一人いましたが、中学2年生の時、 交通事故で亡くなりました。元々は、関西出身のため、近くに頼れる 親戚もおりません。今は、パートをしていて、多少の預金もあります し、少しですが年金ももらっています。そうは言っても、この先80 代以降のことが不安です。 A.お元気な今は、お仕事をされていて社会とのつながりもあり、あ る程度充実した毎日を送られていると思います。しかしながら、いつ までお仕事を続けられるかといった保証はありません。どこかで病気 になってしまったり、ケガを負い、それが元で足腰が不自由になって しまったり、独りで暮らしていると、それだけで今後の不安は色々と あると思います。日常生活の買い物や身の回りのことは、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR5年12,R6年1月号』 Q.結婚して40年程経ち、夫婦二人とも60代半ばになります。親 もまだ健在で、私たち夫婦には子どもがいない上に、お互いに一人っ 子です。現在は、元気に二人で暮らしていますが、この先どちらかが 認知症や寝たきりといった介護が必要になった時や入院の時などの 事も考え、そろそろ何かしらの準備をしようと思いますが、どういっ た準備をすれば良いものでしょうか。 A.親がご健在でしたら、親の住んでいる地域の行政窓口である地域 包括支援センターに今後の相談をするというのがあります。それか ら、夫婦それぞれに先祖のお墓がある場合、そのお墓を承継すること になりますから、そのお墓の管理費やお布施の支払いなど、お寺など の管理者に相談し、場合によっては・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR6年2,3月号』 Q.気がつけば婚期を逃し、今も独身の80代の女性です。自分に万 が一の時には、近くに住んでいる甥に財産を全部渡そうと考えてい て、以前、甥が新たに会社を立ち上げる際には、保証人にもなり、お 金の工面もしました。ところが、ある日、甥が突然渡したお金をもっ て夜逃げのように行方不明になってしまいました。その後は、借金 だけが残り、自分の自宅を売却して借金を返済しました。そのため、 この先は、親戚とは一切関わりたくないので、仲の良い友人に残った 財産を全て渡したいと思います。どうすれば良いですか。 A.仲の良い友人に財産を渡したいという事は、遺言によって死後に 全ての遺産を友人に無償で譲ることを指していると思いますので、遺 贈という形での遺言書を準備することになります。その際、法定相続 人は他にいると思いますので、友人にスムーズに遺産を渡せるように するために、信頼できる専門家を遺言執行者に指定しておくと良いか もしれません。また、この先、足が不自由になったり認知・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR6年4,5月号』 Q.子供の頃から交流のほとんどない生涯独身だった叔父さんが亡 くなっていたことを、最近知りました。叔父さんは、仕事をバリバ リやってきた人なので、財産はそれなりに持っていたはずです。 死後半年ほど経過していますが、叔父さんの実兄にあたる父は 既に他界しているので、私は相続人の一人になるのでしょうか。 また、相続人になる場合、遺言書がある場合とない場合とで、 相続手続きの違いはありますか。 A.配偶者、お子さんやお孫さん、そして実父母など自分の直系の 親族がいない場合は、亡くなった方の兄弟が相続人になります。です ので、今回、亡くなった方が生涯独身で、実父母が既に亡くなってい れば、そのご兄弟が相続人となり、そのご兄弟が亡くなってしまっ ている場合、その子、つまり甥姪にあたる人が相続人になります。 次に、遺言書がある場合の相続続きですが、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR6年6,7月号』 Q.今後の残りの人生を考え、再婚をするか迷っています。夫は、 10年ほど前に病気で亡くなり、その後女手一つで子どもを育て、 その子ども達も成人し、家庭を持つようになったので、私もよう やく次のステージに進もうと考えているところです。ただ、再婚 予定者にも子どもがいます。お互いに亡くなった際には、それ ぞれの財産は夫婦間も相続せず、実の子にだけ相続させよう と話し合っていますが、どうすれば良いものでしょうか。 A.再婚する場合、それぞれのお子さん方はそのまま自動的に再婚 者の子どもになるわけではありませんので、お子さん方が再婚者 それぞれと養子縁組をして親子関係を結ぶ必要があります。そうする ことで、親が亡くなった際には、相続人の一人になります。逆に言え ば、養子縁組をしていなければ、実親の配偶者であっても法律上の 親子とならず、相続人にもなりませんから、再婚を考えている当人 同士の婚姻届けだけを・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR6年8,9月号』 Q.妻に先立たれ、子どももいないため、私が死んだ場合は 相続人が兄弟になると聞きました。但し、その兄弟には子ども の頃から今までずっと嫌がらせや騙されて金銭を取られたりして きたので、気持ち的には一切相続させたくありません。出来れ ば、今までお世話になった方へお礼として渡したり、今居る施設 などに寄付したいと思います。このような場合、今のうちにどんな 準備をすれば良いでしょうか。 A.相談者さん亡き後にお世話になった方や施設などへ金銭等を渡 したいとする場合、遺言書の準備が必要になります。兄弟が相続人 の場合、遺留分はありませんから遺言書に渡したい方などのお名 前、施設名などを記載します。そうすることで、兄弟へ遺産が相続さ れることはありません。当然ながら、相談者さんはこの世にはいな いわけですから、・・・・・ |
■タウン誌『仙台っこR6年10,11月号』 Q.昨年、90歳近い父が亡くなりました。母は既に他界してい て、私には弟妹がおり、3人兄弟で、私が一番上の長女です。 そのため、亡き父の遺産を3人で分けようと思いましたが、弟が 一方的に遺産はすべて自分が相続すると言い出し、相続手続 きが進みません。弟の言い分としては、父が生前、「家の財産 は長男である家督を継ぐ弟が相続するものである」と話していた からだそうです。相続手続きは、どう進めればよいでしょうか。 A.今回の相続の場合、亡き父と弟さんが話されている内容は、 家督相続に関することだと思います。家督相続は、旧民法の制度 で戸主が死亡した場合、原則として長男が全ての財産を相続して 新たな戸主になりました。そのため、配偶者や長女など他の子ども は遺産を相続することができませんでした。遺産を相続した長男は 新しい戸主として家族を扶養する義務も負っていました。この家督 制度は、・・・・・ |
■仙台リビング新聞 平成28年6月18日号 主催/ベネッセスタイルケア 協力/東北大学 加齢医学研究所、行政書士おのでら法務事務所 認知症セミナーで、成年後見制度についての講師をさせていただきました。 |